物流用語辞典
物流業界に関する用語を中心に、
基礎的なビジネス用語など簡単に解説します。
あ
- アイドリングストップ
- “信号待ちなど、ごく短時間の停車中にエンジンを停止させること。無駄な燃料消費を抑えることと、排気ガスの低減を目的としている。 自動車のエネルギー消費(燃料消費)を抑え、二酸化炭素の排出量を削減するのに有効な手段であり、エコドライブの中でも重要な取り組みに位置付けられています。アイドリング状態にあるときの1時間当たりの燃料消費量は、その自動車のエンジン排気量の約10%程度に相当します。つまり、排気量10リットルの大型車のエンジンならば、1時間のアイドリングで1リットルを消費することになります。”
- アウトソーシング
- 外部請負業者に委託すること
- アセット
- 業務を遂行するに際して業者自身が資産(施設・車両・情報システムなど)を保有・運用して行うのがアセット型(アセットベース型)、資産を持たず知識(ノリッジ)であるノウハウだけを提供し、フォワーダーとして他業者を利用するのがノンアセット型(ノリッジベース型)
- インターナルマーケティング
- 企業が自社の社員に対して行うマーケティング活動。 コンタクトパーソネルの技術や満足度向上のための諸活動。
- インタラクティブマーケティング
- サービスが提供される際の消費者とコンタクトパーソネルの相互作用に働きかける マーケティング。サービスエンカウンターが媒体となる。
- インフラ
- インフラストラクチャーの略。 社会的生産基盤、経済活動の基盤を形成する基礎的な施設のこと。物流においては、自社で所有する車輛、倉庫、物流機器などの資産をさす事が多い。アセットとも言われる場合がある。
- インボイス
- 主に輸出入を行うときに使用し、約定品の出荷案内書、物品明細書、価格計算書、代金請求書を兼ねた商用書類で、売主が買主宛に作成する。また、送り状とも呼ぶ。
- インランド・デポ
- “港湾、空港の位置から遠く離れた内陸部にある貿易貨物輸送基地のことで、貨物の集配・通関業務・保管などが行われる。 主としてコンテナの集配・コンテナへの荷詰め・取り出しなどを行うコンテナ・フレート・ステーションCFS(混載貨物の取扱い費用)機能を有する施設として貨物流動の効率化とコンテナ貨物の営業拡大を目的としている。 茨城県内では、つくば市に平成4年つくば国際貨物ターミナル株式会社(TICT)が整備されております。 ”
- エクスターナルマーケティング
- 企業が外部の標的顧客に働きかけて、需要を起こすプロセスのこと
- エコドライブ
- 環境に配慮した自動車の運転を行うこと。排出ガスの抑制する運転方法は、結果として燃料消費も少なくなるため、「エコ」には「エコノミー」の意味も含まれており、経済的なメリットを得ることも目的の1つである。さらに、急発進・急加速の抑制、早めのシフトアップ、定速走行などは安全性の向上にも結びつくため、事故防止の観点からも推奨されている。
- エシェロン在庫
- 自社からみて下流に位置する企業全ての在庫(自社を含む)合計をいう。たとえば、消費者がひとつのシャツを欲したとする。これが小売業から卸売業に伝達される際に、5枚の発注となり、卸売業はメーカーに20枚の発注を行う。このような情報伝達のひずみであるブルウィップ効果の測定のひとつの方法として使われる。
- オーダーエントリー
- 顧客からの発注情報をコンピュータに登録するシステム。営業が受注した注文をキーボードで入力する方法、携帯情報端末を利用するEOS、注文を認識装置のOMR、OCRで読み取る方法などがある。
- 一酸化二窒素(亜酸化窒素、N2O)
- 2個の窒素原子に1個の酸素原子が結びついた物質で、全身麻酔剤(笑気ガス)として使用されています。燃焼、窒素肥料の使用、化学物質の製造で発生します。 温室効果は二酸化炭素の310倍です。
- 乙仲
- 旧海運組合法に規定された乙種海運仲立業(賃料率による個品運送に関する海運仲立業)の略称。同法は1947年に廃止されたが、現在でも慣習的に海貨業者を乙仲と呼んでいる。海貨業は現行港湾運送事業法により免許事業である。
- 営業倉庫
- 倉庫業法1956年(昭和31)制定の倉庫業を規制する事項を定めた法律で、商法597条の特別法である。倉庫業の適正な運営のために、倉庫業を認可制とし、許可を得た営業倉庫は料金および寄託約款を設定して事前に届けることと、料金等の店頭掲示義務を課し、倉庫の位置、構造、および設備の変更を認可制としている。この免許がないと、保管業務に関する見積りを書き、その料金を授受することはできない。
- 安全性優良事業所
- “全日本トラック協会では、平成15年7月から利用者がより安全性の高い事業者を選びやすくするための環境整備を図るため、事業者の安全性を正当に評価し、認定し公表する「安全性優良事業所」認定制度をスタートさせました。 「安全性優良事業所」認定のシンボルマークは、高評価を得た事業所のみに与えられる”安全性”の証です。”G”の由来はGood「よい」、Glory「繁栄」の頭文字「G」を取ったものです。通称『Gマーク』と呼ばれています。”
- 折畳みコンテナ
- 通称オリコンと呼ばれる。保管時等の物品を収納しない時には簡単に折り畳んだり分解することで容積が小さくなり、使用する際には組み立てることで、リユースを可能とした構造の箱形の輸送容器。
- 映像記録型ドライブレコーダー
- 追突や衝突などの事故を起こした場合、急ブレーキ・急ハンドルなどによって急加減速が生じた場合など、自動車に一定の衝撃が加わると、その前後数十秒間恵贈や走行データを記録する装置のことを映像記録型ドライブレコーダーといいます。映像記録型ドライブレコーダーを自動車に装着することで以下のような効果が期待できます。 ①記録映像の利用による事故処理の迅速化 ②記録映像を活用した運転者などへの安全運転教育
- 温室効果ガス
- 大気圏にあって、地表から放射された赤外線の一部を吸収することにより温室効果をもたらす気体の総称。1998年に制定された「地球温暖化対策の推進に関する法律」の中で、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、代替フロン等の6種類のガスが温室効果ガスとして定められています。
- 絵符
- 物流上のさまざまな指示をわかりやすく伝えるために荷物本体に貼られた(取り付けられた)送り状、”取扱い注意”などのシール、バーコードなどを総称していう。
- 運行三費
- 運行三費とは、運行コストを管理する上で重要な変動費で、運行に必要なランニングコストのうち、燃料油脂費、修理費、バッテリー費のことです。 ①燃料油脂費 (燃料+オイル+グリス類) ②修理費 (車検費用+一般修理費) ③タイヤ費 (タイヤ費+交換料+パンク修理費+ローテーション費)バッテリー費 ※運送サービスのコストは、半分以上がドライバーの人件費で、残り車両の固定費と変動費としてのいわゆる運行三費(燃料油脂費、修理費、タイヤ・バッテリー費)が占めるという構成になっています。
- 運行支援システム
- 輸配送車両の配車や運行管理を、コンピュータに代替させることにより円滑な運行管理を手助けするシステム。
- 運行管理者
- “「事業用自動車運行の安全を確保する」為に、貨物自動車運送事業法により選任することが義務付けられているもの。 業務内容は、運転者の管理、休憩、睡眠施設の管理、乗務割表の作成、交代要員の配置,過積載の防止、記録等の保存など。 ※運行管理者というのは、単なる国家試験に合格した資格者というものではなく社会的責任者を自覚していただき、輸配送事業運営のなかでは経営者につぐ重要な役割を担う事だと認識しなければならない。また、運行管理者の腕次第で事故・トラブルが撲滅でき、売上があがったり、コスト削減が実現したり、ドライバーにとってさらに良い職場環境が生まれたりと事業経営に大きな影響があります。営業から顧客管理、数値管理に至るまで全てです。”